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アロマセラピーとは何か

アロマセラピーの名前自体は、日本でもかなり浸透してきました。しかし一方で、「アロマセラピーとはどんなものですか?」という問いが多いのも実情です。

 

アロマセラピーは、「西洋版の漢方、あるいは植物・薬草療法の一種」とも言えるでしょう。ただ少し違う点は、生薬やハーブをそのままで、あるいは乾燥させたものを使うのではなく、「精油(エッセンシャルオイル)」と呼ばれる濃縮された植物の芳香成分を使う点です。

 

人間は太古の昔から植物に守られ、助けられて生きてきました。住まいの材料に、暖をとり煮炊きするための燃料に、あるいは食物にしたり、薬にしたり、時にはその姿形、香りに気持ちを慰められ……と、あらゆる形で付き合いを深めてきたのです。

 

アロマセラピーもその長い歴史の中から生まれた植物の癒やしのひとつと言えるでしょう。

 

現代の生活においては、コンクリートに囲まれた建物の中で、エアコンで一年中温度と湿度を管理された無機的な空間で生活する人が増えています。

 

一見快適に思える今の生活環境が、私たちの身体の抵抗力、免疫力を下げている場合もあるのです。それに加え、地球の急速な環境変化のために、病名がつかないような症状も増えつつあります。

 

生き物である私たち人間の「これでいいのだろうか?私の嗅覚はどうなってしまったのだろう?自然が与えてくれる香り……草の香り、花々の香り、樹々の香りはどこにいってしまったのだろうか?」という無意識から浮かび上がる思い─アロマセラピーが今、多くの方々に受け入れられるようになったのは、この思いの表れなのではないでしょうか。

 

人間が生きていく上で大切な酸素を植物が生み出してくれている限り、植物の香りと人間の関係も続いていきます。自然の恵みは私たちの生命線そのものなのです。

 

精油を使う時、「これも自然からの贈り物なのだ」ということを思い出し、一滴一滴を大切に使っていきましょう。

 

心身共に健やかに……と願うのならば、日々の暮らしを見直すことが一番の近道です。その方法が、無理なく、楽しく、心地よく続けられるものであれば、素敵ですね!

 

植物の持つ力に助けてもらいながら、香りに満ちた心地よい暮らしを楽しんでみませんか?心と身体を健やかに美しく保つ「アロマセラピー」の扉を、そっと開けてみましょう。

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