古代エジプトやローマで、神聖な木とされていたサイプレス。
ヒノキに似てすっきり落ち着いた香り。ややスパイシーで、清涼感あふれる香りです。
冷静になりたいときや集中したいとき、イライラを抑えたいときに効果を発揮します。優れた鎮咳作用があるため、咳をはじめとする呼吸器系のトラブルにも効果を発揮します。また、血管が拡張するのを改善するので、脚のむくみや静脈瘤のトリートメントとしてもよく用いられます。
 
■学名：Cupressus sempervirens
■蒸散速度：ミドルノート(中)
■ワンポイント：シトラス系の変調剤に
■香りの効果：
　精神安定作用‥◎　精神強化作用‥〇
　精神高揚作用‥－　催淫作用‥‥‥－
■香りの特徴：
　刺激的：〇　印象的：〇　温暖感：〇　清涼感：－
　甘味感：△　辛味感：△　苦味感：〇　酸味感：－
■香りの分類：
　フローラル調‥－　フルーティ調‥－
　スパイシー調‥△　ハーバル調‥‥◎
　ウッディ調‥‥◎　グリーン調‥‥△
　バルサム調‥‥〇　アニマル調‥‥－
■相性の良い精油：
柑橘類、パチュリ、クラリセージ、サンダルウッド、ジュニパー、パイン、ラベンダー類
■主な芳香成分：
　α-ピネン(40～50％)
　δ-3-カレン(15～30％)
　セドロール(２～10％)
　リモネン(tr～５％)
■科名：ヒノキ科
■抽出部位・方法：針状葉と小枝より水蒸気蒸留法にて抽出。
■分布地域：
地中海地方東部原産、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、北アフリカ、イギリスなどに野生。フランス、スペイン、モロッコなどで栽培、蒸留。
■働き：
鎮咳作用、自律神経調整作用、静脈・リンパの鬱血除去作用がある。前立腺腺腫、静脈鬱血、咳に〇。
■注意：特になし。