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アロマバスのススメ

日本人にとってお風呂は楽しみのひとつであり、銭湯は一種のサロンでもありました。菖蒲湯や柚子湯などで季節折々の香りを楽しみ、身体を慈しむ場であり、社交の場であったのです。

今では内湯は普通のことになり、1人のんびりバスタイムが当たり前になりました。夜中にシャンプーしてもOKですし、自己流足ツボマッサージをしたり、1人気ままに歌ったり、本を読んだり、ラジオを聴いたり……バスルームを個人的な美容&お楽しみ空間にしてしまいましょう。バスタイムは、ホームエステティックの基本でもあります。

冬でも湯船に浸からずにシャワーですませてしまう人が増えています。熱いシャワーを浴びると一時的に身体は温まりますが、温度が上がるのは体表だけなので、すぐ湯冷めをしてしまいます。ぬるいかな…程度のお風呂にゆっくりと浸かった後は、身体の芯からぽかぽかしてしばらく汗ばむほどです。温熱効果と共に水圧によるマッサージ効果も見逃せません。

好きな精油を垂らすと、香りによって自然と呼吸も深くなり、蒸気と共に香りを吸入することで呼吸器系をクリーンに保つことができます(精油は植物性バスオイルなどの乳化剤に混ぜて使いましょう)。

また鼻から脳へと香りのインパルスは伝わるので、神経系やホルモン系にも働きかけます。表皮からも精油は浸透していきますから、精油の良さを存分に生かせるチャンスでもあります。

シャワーばかりという人には冷え性の方が多いようです。冷え性に悩んでいる方はぬるめのお風呂で半身浴をお試し下さい。

 

さっと浸かって身体が温まってきたら、胸から下だけ浸かり腕は出します。汗ばんできたら、軽くもう一度首から下すべて浸かってから上がります。

最初はなかなか汗が出なくてのぼせたようになる人もいますが、これは代謝が落ちているせいです。無理はせず、少しずつ慣れていきましょう。

入浴

浴槽に精油を直接垂らすと、精油はお湯に混ざらずにそのまま浮いた状態になります。その中に入ると、精油を直接肌につけたのと同じことになり、炎症を起こす場合があります。

浴槽に入れて楽しむ場合は、バスオイルなどの肌に安全な乳化剤で薄めてから浴槽に入れ、よく混ぜてから入浴して下さい。又は、白木のボールに精油を3~5滴染み込ませ、浴槽に浮かべましょう。

精油が少ないように思われるかもしれませんが、湯気に乗って香りがふわーっと立ち上るので、思った以上に香りが広がります(浸かっている間だけ、換気扇は止めると良いでしょう)。精油はほんの少しでも心と身体に十分働きかけます。

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全身浴

~Morning~

朝は42度前後の熱いシャワーかお風呂で、交感神経を刺激して目覚めを促します。その日1日を元気に過ごすために、シャキッとする香りを選びましょう。シャワーの時は、床の隅に精油を数滴垂らすと香りがふんわりバスルームに漂いますのでお試し下さい。

~Night~

夕方からは副交感神経が優位になって、休息モードになります。眠る前には38度前後のぬるめのお風呂でゆったりリラックスしましょう。健康な人であれば15~20分ほど浸かると良いでしょう。心身をくつろがせるような精油を選びます。腕を出して、胸の下まで浸かるとのぼせにくいのでおすすめです。熱いお風呂は逆に刺激となって目が冴えてしまうのでご注意下さい。

​半身浴

半身浴はまたの名を腰湯と言い、日本古来の養生法でもよく登場する方法です。

心臓に負担をかけずに入浴できる方法で、高血圧の方や高齢者にも適しています。

腰あたりまでぬるめのお湯に浸かり、腕は出しておきます。寒い時期は肩をタオルで覆いましょう。のんびり20分、じんわり額に汗が出るまで、雑誌を読んだり、呼吸法を練習したり、頭を空っぽにしてぽーっとしたり、ゆったりお湯を楽しみましょう。

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